鈴与通関株式会社

事業説明

通関業務

輸出入貨物は貿易商品、携帯品にかかわらず、あるいは有税、無税にかかわらず国境を通過して移送される為、 すべて税関で許可を受けなければなりません。所定の手続きを経て輸出入貨物が税関を通過することを通関と言います。

通関業務とは、税関に対する輸出入等の許可申請の手続きを行う業務を言います。
通関手続きには
(1)輸出および輸入の申告
(2)船舶あるいは航空機への貨物の積み込みの申請
(3)外国貨物を保税地域へ搬入するための申告、など含まれます。

迅速に通関業務をこなすには、関税法など 関連法令に関する高度な知識が必要な為、専門知識や経験をもつ通関士の配置が法律で定められています。通関士は財務省管轄の国家資格であり、鈴与通関グループでは40名を超える通関士が活躍しています。

2014年に鈴与㈱、鈴与通関㈱、鈴与東京通関㈱の3社は、税関長よりAEO(Authorized Economic Operator)制度に基づく認定通関業者として認定され、貨物のセキュリティ管理と法令遵守の体制を整えて、日々の通関業務にあたっています。

海貨事業

海貨事業とは海運貨物取扱事業の略で、古くは「乙仲」と呼ばれてきました。
「乙仲」の呼び方は、戦前の海運組合法(1939年)で、定期船貨物の取次をする仲介業者を乙種仲立業(乙仲)、不定期船貨物の取次ぎをする仲介業者を甲種仲立業(甲仲)と分類していたことに由来しています。

その業務内容を簡単に言い表しますと、荷主(輸出者)からの依頼を受けて、個品運送貨物(定期船貨物)を荷主または荷主の指定する者から受け取り、一定時間内に上屋または船側で船社に引き渡し、また輸入貨物では荷受人(輸入者)の代わりとして船社から貨物を受け取り、荷受人の指定する場所で荷受人に貨物を引き渡す、ことを行っています。

現在では大量の貨物が効率的に輸送できるため、個品運送の90%以上がコンテナ船を使ったコンテナ輸送となっています。荷主は港頭地区にあるコンテナヤード(CY)から海上コンテナを船社から借り受け、輸出貨物をコンテナ内に積み付け、CYに戻して船社に引き渡し、船積みしています。

航空貨物取扱事業

海貨事業がコンテナ船を主とした海上輸送に対し、航空貨物取扱事業はその名の通り、航空機により輸出入する貨物の取り扱いとなります。
海上輸送の場合、輸出から輸入までに数日、場合によっては1ヶ月以上時間を要します。
その点航空輸送ならば運賃は海上輸送と比べ割高にはなりますが、迅速に輸入者に貨物をお届けすることが出来ます。

緊急を要する貨物が多いため、前日、場合によっては当日朝に出荷依頼を受け、当日引き取り、一旦倉庫に入れて梱包、輸出通関、出荷ラベルを貼り付け、空港へ転送して、深夜のフライトに積載させることもあります。

取扱い貨物としては、通常の「航空貨物輸送」と「国際宅配便」の2つに分類されます。

鈴与株式会社では世界最大規模の国際輸送会社であるUPS社(United Parcel Service, Inc)と戦略的パートナシップを結んでおり、そのネットワークを使って海外でのサポート、Door to Doorサービスを可能としています。